国際協力銀行新総裁就任ご挨拶

 去る1日、日本政策金融公庫から分離独立した国際協力銀行(JBIC)の新総裁に奥田 碩 元日本経済団体連合会会長が就任され、ご挨拶に来訪頂きました。
 JBICの誕生に伴う奥田新総裁の就任は、今後我が国のインフラ輸出支援や円高対策に力が入れられ日本企業の国際競争力の向上につながることが期待されており、国際的に幅広い人脈を有する同氏のトップ就任により投融資機能の強化が図られるものであり私もこの人事を歓迎するものです。奥田総裁の年齢を感じさせない若々しさと洗練された身のこなしは、かつての財界を率いた時代を彷彿させるものでありご活躍に大いなる期待を込めます。

 国際協力銀行(JBIC)の奥田碩新総裁(元日本経済団体連合会会長)その右:奥田総裁を支える渡辺博史副総裁 

 奥田総裁にもお話を申し上げましたが、私は昨年欧州の造船所との厳しい競争
環境におかれている我が国の造船所建造客船部門の輸出を金融面から支援しなければ
ならないとの思いを強くし、日本の造船業の国際競争力の維持・向上に寄与するため昨年5
月2日に公布・施行された「株式会社国際協力銀行法」の改正に努力を傾注しました。まさに国際協力銀行誕生を主導したものです。
 その結果、昨秋先進国向けの船舶輸出金融の供与が可能となりその効果は早速
あらわれ民間金融機関と共に、世界最大のクルーズ客船会社である英国法人Carnival
plc及びパナマ共和国法人Carnival Corporationとの間で建造の大型クルーズ客船を融資対象とする船舶輸出バイヤーズ・クレジットの貸付契約が2件締結を見たものです。
 この融資は、三菱重工・長崎造船所(長崎県長崎市)にて建造されるカーニバル社のクルーズブランドの一つであるAIDA Cruises向け12万5,000総トンの大型クルーズ客船計2隻を購入する資金に充てられるもので、長崎造船所にとって大型クルーズ客船の受注は2000年以来11年ぶりとなるものであり、長崎市は同造船所のドックに船影が現れると喜びに沸いたとの報に接しており法律改正の効果が国際競争力を備える即効性を有する事例となりました。
 私もこの吉報に慶びを感じております。奥田総裁、渡辺副総裁共にこの法律改正の持つ重要性をご理解賜りました。

国際協力銀行(JBIC)ホームページアドレス http://www.jbic.go.jp/ja/