日本に新幹線技術が世界へ羽ばたく〜世界の高速鉄道市場の今〜

一昨年の米国発のリーマン危機や昨年のドバイショックを経て各国は多くの苦汁の経験を経て、その危機から立ち直るため叡智を結集してひたむきな努力をしています。

少子高齢化時代を迎えたわが国は、国内マーケットに留まらず国外の大きなマーケットを視野に入れ政府も景気・雇用の力強い下支えを行い、国際競争力を持った産業 構造や企業を数多く創り出すべく各種施策を通じてサポートを行っています。
ものづくり大国ニッポン!は、その技術並びに知財から生まれる富を有効に活用して、 より大きな最先端の技術や知財を得て、技術立国・知財立国ニッポン!のビジネスモデルを世界に指し示さねばなりません。

そのような中で、昨日JR東海が新幹線技術と超伝導リニア技術を輸出し、海外市場 に参入を目指すと表明したとの記事が目に留まりました。

JR東海は米国に重点を置き、新幹線4路線を有力候補にして受注活動を行うとともにリニアは3路線の事業化の可能性を探ります。


球環境意識の高まりでいま、自動車や航空機よりも走行時の温室効果ガスの排出量の少ない鉄道が見直されておりここにビジネスチャンスが大きく膨らんでお
り、この分野にJR東海は果敢に挑戦しているのです。素晴らしい先見性を持った対応でありそのチャレンジスピリッツに敬服するものです。

世界では、米国に続きブラジルや中国等の巨大な人口を抱える国家が本格的な導入に 動き始めており高速鉄道商戦が過熱化しています。

世界で計画されている鉄道計画を見てみると下記の図の通りですし、22の国・地域で鉄道敷設計画が検討されています。(下表参照)


国では、オバマ大統領が昨年就任後「米国では成功する可能性のある高速鉄道プロジェクトは10はある」と延べ、プロジェクトに投入する連邦予算80億ドル
のほかに通常予算を5年で50億ドル同予算に充てるとし2020年の完成に向け、総額130億ドルの熱い商戦が始まりました。

また、ブラジルでは米国カリフォルニアより早く2014年のサッカーW杯に向け、更には16年の五輪開催を視野にリオからサンパウロ経由カンピーナスまでの巨大プロジェクト(総額400億ドル)が進行しています。

さらに、中国は主要交通手段である鉄道に2020年までに3,000億ドルを投資すると発表しています。

世界に先駆けて、1964年に開業したわが国の東海道新幹線の技術と安全性そして正確なダイヤ運行が世界から注目され、世界と競争する力を有しており今後過熱化する商戦への期待が込められます。

日本 – 2010年に東北新幹線と九州新幹線(鹿児島ルート)の全線

2014年に北陸新幹線
2015年に北海道新幹線
2025年にリニア中央新幹線が部分的に開業する新幹線の整備計画がある。

a.. 中華人民共和国 – 中華人民共和国の鉄道では、北京・上海間高速鉄道計画構想があり、日仏独加の受注合戦が熾烈を極め、最終的に全ての国が受注し、日本及びカナダの車両は既に納品されている。なお、今後は今回得た技術を基に自国生産を行う予定としている。

b..
欧州連合 (EU) -
2007年9月25日に欧州議会は、EU域内の国際旅客鉄道輸送の自由化を可決し、EUの国境を超える国際鉄道旅客輸送は2010年に自由化される。既に
イタリアのNTV社が、イタリア国内の高速鉄道輸送に参入することを決定しているほか、航空会社のエールフランス‐KLMも参入を検討している。

a.. イギリス – 2005年6月2日、CTRL国内路線で運行する高速車両において、A-trainで臨んだ日立と契約を結び、2009年に部分開業した。このほか、2005年からトランスラピッドタイプの磁気浮上式鉄道の導入計画も浮上している。

b..
オランダ・ベルギー -
2007年にはオランダのスキポール〜ロッテルダム〜ブレダ/ベルギー国境までの高速新線HSL-Zuid(nl:HSL-Ziudを参照)とベルギーの
ブリュッセル〜アントウェルペン〜オランダ国境を結ぶLGV-Nord(en:HSL_4を参照)が完成し、乗り入れているタリスが大幅に速度向上する予
定である。

c.. ドイツ – バイエルン州ではトランスラピッドの建設が計画されていたが、2008年3月に中止が決定された。

a..
ロシア -
2006年5月、モスクワ〜サンクトペテルブルク間で建設中の高速鉄道向けの車両において、ドイツ・シーメンス社とICE3ベースの新型車両サプサンの納
入契約を交わした。また、日本の新幹線技術にも関心を寄せており、2007年にはモスクワ〜ソチ間での新幹線技術導入に向けたトップレベルの交渉が行われ
ている。

a.. アメリカ – カリフォルニア高速鉄道による全長1,127kmの鉄道建設計画が1996年に州政府によって策定された。建設には90億ドルの州債が発行されるため、2008年11月の総選挙でその是非について問われ、賛成票が多かったため、前進した。
ロサンゼルスのユニオン駅とサンフランシスコの「Transbay
Terminal」間を2時間半で結ぶ事になる。その他、MDPなど、ニューヨーク_ボストン_ワシントンDC、アナハイム_ラスベガスなどに磁気浮上式
鉄道の建設計画がある他、テキサス州〜フロリダ州ルートに、カナダのボンバルディア社製の「ジェットトレイン」を建設する構想がある。また、カリフォルニ
ア州ヴィクターヴィルとネバダ州ラスベガスを結ぶデザートエクスプレスが民間資本によって計画されている。

a.. カナダ – トロントからモントリオールを経由してケベックまでを、TGVとフランスのターボトレイン技術を基に製作されたボンバルディア社製の「ジェットトレイン」(最高速度300km/h)の建設計画がある。

a.. ブラジル – リオデジャネイロ〜サンパウロ〜カンピーナスを270km/hの高速鉄道で結ぶ計画を進めており、2015年に完成予定。

a.. アルゼンチン – ブエノスアイレス〜ロサリオ〜コルドバ間(約710km)を結ぶ高速鉄道計画があり、2007年に行われた入札でアルストム社を中心としたフランスのコンソーシアムが優先交渉権を獲得。TGV-Duplexをベースとした車両が採用される予定。

a.. インド – ムンバイ〜アフマダーバード間(約490km)、バンガロール〜ハイデラバード間、アムリトサル〜ニューデリー〜ラクナウ間、パトナ〜コルカタ間、チェンナイ〜バンガロール間などを最高速度250〜300km/hの高速鉄道計画がある。

a.. イラン – エスファハーン〜ゴム間(約240km)を最高速度250〜270km/hの高速鉄道計画があり、テヘラン方面への在来線に直通予定。また、テヘラン〜マシュハドをトランスラピッドで結ぶ計画がある。

a.. タイ – バンコク〜ナコーンラーチャシーマー間を最高速度200km/hの高速鉄道計画がある。a.. サウジアラビア – メッカ〜ジッダ〜マディーナ間(約440km)の高速鉄道計画がある。

a.. パキスタン – ラーワルピンディー〜ラホール間(約280km)を最高速度300km/hの高速鉄道計画がある。a.. メキシコ – メキシコシティ〜グアダラハラ間を最高速度300km/hの高速鉄道計画がある。

a.. モロッコ – タンジェ〜ケニトラ間(約200km)を最高速度320km/hの高速鉄道計画があり、18編成のTGV-Duplexが導入され、2013年に営業開始予定。またカサブランカ、マラケシュ、アガディール方面への延伸計画もある。

a.. 南アフリカ – ヨハネスブルグ〜ダーバン間(約700km)の高速鉄道計画があり、韓国がKTXの技術供与を申し出ている。

a.. その他 – ベトナム(ベトナム高速鉄道)、マレーシア(クアラルンプール)-シンガポール間、トルコ、イスラエルなどに高速鉄道の建設計画がある。

出展:Wikipedia-「高速鉄道」