農林水産省が『お米のもみ備蓄』を始める。私の提唱した政策が今実現しようとしている!(3/22)

 農林水産省が政府備蓄米の運営経費の抑制に向けて、「もみ米備蓄」を来年度から試験的に行うことが分かった。現在は、玄米で保管しているのだが、品質を保つために備蓄を5年間としている。もみ米で備蓄すれば備蓄期間を延ばせる可能性があり、コストも削減できる。この大きなメリットを持つ研究がいよいよ始まるのだ!私の構想が日の目を見たのは、行政刷新会議が「食料管理経費の削減」を農水省の求めたことによるものです。この流れを確かなの物にしなければならないと考えますし同省は5年かけてと言っていますが、試験期間はそのような長期で検討ではなくて結果は出てこようと考えています。試験の名の下に時間の空費は許されないのです。

  
   

 


本.JPG 私が、9年前に出版した著書にその記述があるのでご紹介し皆様のご理解とご意見をいただきたいと考えています。
 『今この国にある危機』 徳間書店 2002年9月 出版ー 国会議員在職25年を前に出版した著書ですー

 
  米の備蓄銀行 P62-63 
  
私は子供の頃から農業に携わり、高校時代は二年間学校を休学して炭焼きと米作りをしてきました。一鍬一鍬田圃を耕し、あるいは山地を耕し水田にし米を作ってきたわけです。 そういう経験がないと米というものの力は判らないのかもしれません。私の地元の大分県の玖珠町では、かってほとんどの農家が一軒ごとに、三年米、二年米、今年の米とに分けた大きな備蓄庫を持っていて、籾の乾燥備蓄を行っていました。備蓄は各家庭で行ってもよいのです。田舎に「米の備蓄銀行」を作り、各自は備蓄通帳を持って貯めていくわけです。各種米で残高を作ってもよいでしょう。田舎へ行って籾を買い付け、そうした所へ備蓄していけば良いと思います。
 現在の国の政策では、籾による「米の備蓄」は行われておりません。お米などいつでも手に入ると安易な考えが定着しているようですが、私はそうは考えません。米なんかいくらでも出来ると言いながら、ちょっと不作となれば大騒ぎでタイ米を輸入したりするようでは情けないとしか言いようがありません。減反政策というのは需要と供給のアンバランスから出たもので、供給が過剰になって価格が下がったため、価格調整の目的で生産調整ということになったのですが、過剰供給になったものはどんどん備蓄するために買い上げれば、発想の逆転でプラス戦略になりえたのです。
  
    陳倉米思想 P64-65 
 古来日本には陳倉米(ちんそうまい)と言う考え方があって、この米は倉に何十年も保存されたもので、薬にもなると珍重されました。日本には本来陳倉米思想があり、米を長期間備蓄しようという考えが定着していましたから、籾で長年保存した米を珍味として大切にしていたのです。長期保存した米は「陳倉米」として珍重され、百年米、二百年米まであったほどです。倉に長期保存するために非常に珍奇な味がして、薬効もあるとして最上位として位置づけられていたのです。
 現在は古い米を古米と呼んで、新米と比べて劣化したもののように扱いますが、全く逆の発想があったわけです。「陳倉米」に至るまでの米を現在では古米と称して低く見ていますが、本来は価値が低くなるものではないということです。
 古米の名称は、予算を付けるときに「古い米」として悪いイメージを与えた方が買い上げの予算を取りやすかったというのが理由かもしれません。古米にもブランド的な価値があるということになれば、生産者が各自で所持しておけばよいではないかという話になり、買い上げにくくなることも考えられます。そういう事情であえて悪い印象を植え付けたこともあるのかもしれません。
 しかし、ネーミング如何でビンテージ米として、古い米にもいくらでも付加価値をつけることはできるのです。古米イコール悪い米、まずい米で保存しては劣化しますが、籾の状態ならそうした付加価値の考え方もできますし、もっと色々な可能性が膨らむかもしれません。全く逆の発想で、正倉院スタイルの倉を造って備蓄することに助成金を出し、倉庫量を補填する形でどんどん米を作って備蓄する。そして、古米などと呼ばず、ビンテージ米として備蓄も流通も今と違った形で進めていけば、米に対する国民の気分も、農業界の活性度も随分変化するに違いありません。