明治丸建造から137年。
東京海洋大学越中島キャンパスに保存されており、船としては初の重要文化財が「明治丸」です。
建造後の1875年、明治丸は小笠原諸島の領有問題が起こった際に英国の軍艦(Curlew)より2日早く父島に入港。
挨拶を行なう衛藤征士郎海事振興連盟会長 右:今村雅弘明治丸顕彰・保存委員会委員長
測量等調査を行い、小笠原諸島の日本領有の礎を築きました。
翌1876年には、明治天皇陛下の東北巡幸御召船と成り、7月20日に横浜港に到着し「海の記念日」の起源となったものです。
1978年には、船として初の重要文化財に指定され、2年前の2009年には近代化産業遺産に指定されています。
わが国に現存する鉄船としては最古の船でありこれまで修復を行い、維持保存に努めて来ましたが、平成9年の修復から14年の年月が経過し、構造物の折損や腐食さらには劣化が著しいことから地域との調和を図りながら「明治丸海事ミュージアム事業」を立ち上げ募金活動を行なっているものです。
これまで、企業・団体81社及び950人を超える個人からの募金が寄せられており皆様の支援を心強く感じておりますが、まだまだ目標達成には至っていないのが現実です。
本年6月8日には、皇室にゆかりのある『明治丸』を天皇皇后両陛下が行幸啓され、両陛下も海洋立国日本のあけぼの!である明治丸に並々ならぬ思いを抱いていただいております。
海事振興連盟では、『明治丸顕彰・保存委員会』を立ち上げ、この日初会合を開催し委員長に今村雅弘衆院議員が就任。同事業募金の目標達成に向け各種施策を関係各位のご協力のもとに行なってゆくものです。