この日の大会は、東九州自動車道建設促進協議会と東九州軸推進機構の共催で開 催され福岡・大分・宮崎・鹿児島各県より同自動車道の整備促進を求めて多くの関係 者が上京され大会が開かれるとともに大会終了後には、採択された「決議文」を持って国土交通省、財務省、各政党本部に要請活動を行いました。
私も国会議員の代表として挨拶に立ち、現在中断されている同会への国土交通省の出席を今後求めるとともに東九州軸の熱い思いや要請をしっかりと関係省庁は受け止めるべきであり出席は必須であることを訴えました。
さらには、道路整備を訴えるとき”財源をどうするか”を考えなければ前には進めない現実に直面している事を説明し理解を求めたものです。
この会で私は平成13年?22年まで10年間の統計を財務省・国会図書館にまとめてもらっておりデーターを明示し説明を行いました。
国債は、この間351兆円発行され、公共事業には75兆円、社会保障費は210兆円とそれぞれ支出されました。
他方収入に当たる国の基幹3税(所得税・法人税・消費税)は、352兆円でした。基幹3税の税収が352兆円で国債発行が351兆円。いかに社会保障費の負担が大きいかがわかり知れます。
このように増え続ける社会保障費の支出は今年度は、28,7兆円。しかしその41%は国債で賄われているのです。諸外国は、この社会保障費を消費税だけで賄っています。我が国もこうでなければなりません。
少子高齢化社会を迎えて財源をしっかりと準備する事がいま求められています。
我が国の消費税は、現在5%ですが、消費税1%は2,4兆円の財源を生みます。世界の消費税の平均は15、25%です。我が国の消費税を世界標準に求めた場合、36兆円の税収が確保されます。今年の社会保障費28,7兆円が賄え8兆円の余裕が生まれます。
ここが、キーワードです!この8兆円を様々な社会基盤整備他に使えるのです。
しかし法人税は、昨年全国の260万社が朝から晩まで汗水流して努力してくれ5兆9,500億円でした。(現在の消費税の半分に満たない額です)
「命の道」を作り上げるためには何が求められているか、数字が端的に示して居る事がお分かり頂けることと存じます。(英国は、本年から消費税を20%にしました)
東九州道を整備した場合にもたらされる経済効果ですが、6兆6,200億円と試算されています。未整備ですと2兆7,600億円に終始します。(差は、2兆7,600億円)
九州全体のGDPが52,5兆円であり全国が550兆円です。東九州4県で34兆2,700億円を生みだしています。(福岡県19,28兆円、大分県5,14兆円、宮崎県3,91兆円、鹿児島県5,94兆円)この4県で、九州の65%のGDPを占めるのです。
東九州道の整備により飛躍的に経済や雇用が誘発されGDPが伸びる事がここでも数字で裏打ちされています。
皆さま方とともにこの夢の実現に向け努力を傾注して参ります。